2015年11月19日 更新

海外でも注目されている!古くから日本の食卓を支えてきた漬物文化

ぬか漬けや千枚漬け、奈良漬など地域によって特徴がある漬物。そんな漬物が今、海外でも注目される理由とは?

漬物の歴史

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 白いごはんにお味噌汁と漬物。日本食には欠かせない付け合せとして古くから親しまれています。そんな漬物はお惣菜の一つとしてだけではなく、酒の肴やお茶受けとして親しまれています。漬物の歴史はなんと大和朝廷の時代まで遡ります。この頃には「野菜を塩漬けにして保存する」発想で漬物を作っていました。
その後、奈良時代には塩漬けにとどまらず味噌、酒粕、もろみなど様々な野菜を付けて保存する漬物が誕生します。漬物は貴族や僧侶の食べ物であり、庶民には馴染みが薄いものでした。そんな漬物が発展したのは室町時代に入ってからのことでした。

地域によって個性が光る漬物 

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 漬物は本来保存食として生まれたものなので、野菜や作物が豊富な地域では少なく、不作の地域や時期に多く作られてきました。東北地方に漬物が多いのもそういったことが理由です。冬の雪の時期には野菜が採れないので保存食として蓄えていました。その他にも東北地方や北陸地方など雪の多い地域では漬物文化が発展して来ました。
そんな漬物の種類は食材や漬けるものによって数え切れない種類があります。漬物は食事の時に食欲を増進させてくれる働きを持っています。そして、今ほど食材保存技術が発達していなかった頃に野菜の保存食として日本の食卓には欠かせないものでした。地域によって違う漬物の特徴を見ていきましょう。

有名な漬物は自然条件の厳しいところで誕生しています。例えば野沢菜漬けは長野の内陸で雪深い土地が生み出したおいしさです。他にも暑さから守るために九州では味噌漬けや醤油漬けが生まれてきました。また京都は漬物が広まった室町時代の影響で今も野菜の詰め物が親しまれています。

海外にも広まる日本の漬物文化

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漬物は韓国のキムチやハンバーガーに欠かせないピクルスやドイツのザワークラウトなどその国によって長く食卓で親しまれています。日本の漬物も海外で人気があることを知っていますか?海外では「たくあん缶詰」といってお土産としても人気です。宮崎のお土産として発売され入荷が間に合わなくなるほどの人気となったこともあるほどです。日本の漬物は海外のピクルスなどと比べると酸味や塩味が強すぎないことが特徴です。たくあんや野沢菜など地域や季節ごとにバリエーションも豊富で、漬物の乳酸菌は肌や腸を健康的な状態にしてくれます。

さらに最近日本でも美容効果が高いとして注目を浴びている「ぬか漬け」。米を生成した際に出る胚芽である糠と、塩、水を味噌状になるまで練ったものがぬか漬けに使われます。ぬか漬けは発酵することで生きたままの乳酸菌が腸に届き、お腹の中で働いてくれるのです。ビタミンやカルシウムも生の野菜を食べるよりも栄養価が高い状態にして摂取することができます。定番のきゅうりやにんじん、なす以外にも小松菜やカボチャなど野菜を選ぶことがないため、自宅で挑戦してみるのも新しい発見があるかもしれません。海外ではまだぬか漬けを見ることはほとんどありませんが、日本の昔ながらの知恵が今後も世界で広がっていくことでしょう。

昔から続く食文化こそ守ろう

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漬物は日本人にとって一言では言い切れないほど長い歴史を持っています。いつでも、なんでも食べられる時代にはなりましたが、私たち日本人が漬物文化を大切にしてその地域や土地の良さを加えながら日本に訪れる外国人にも漬物のおいしさを伝えていきたいですね。


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ビデリシャス編集部 ビデリシャス編集部