2015年9月10日 更新

焼き生姜とショウガ市

だんだんと秋めいてきましたね。身体を温める効能をもつショウガ。秋のおかずとして登場します。”焼きショウガ”は料理法が不明な料理のひとつです。

身体を温める食材として大人気のショウガ

筆者 (11486)

via 筆者
ショウガの調理法で調べてみると、現在ではスープやしょうが焼きの他、酢の物やショウガシロップ、ショウガ糖、ショウガ茶の他、佃煮など臭み消しや味のアクセントなど、香辛料としての使用法が多くあがってきます。多くの料理本でも、付け合わせに使われたほか、『料理網目調味抄』(享保十五年、1730年)では膾の具、野菜を細かく刻んで醤油や味噌、酢で和えた「めしそ」に使う、と書かれています。
その中でも焼きショウガの正体に近いのではないかと思われる料理法はショウガの佃煮です。
『料理塩梅集』には「せりやき」と言う料理が肴として上げられており、その調理法がせりを酒で煎り、醤油で味をつけるとあります。
醤油で味のついたショウガは、ご飯をたくさん食べるためのおかずとして最適だったのではないでしょうか。

現在ではショウガは身体を温める食材としてよく取り上げられています。この効能は昔から知られていたようで、『本朝食鑑』(元禄十年、1697年)、『倭漢三才図会』(文政七年、1824年)では、『気味は辛く、微温。効能としては風邪を治し、咳、痰を止め、胃腸の元気を増し、身体を暖める』と書かれています。

香辛料として使われることが多いショウガは、東南アジアが原産ですが古くから日本にも伝わっており、昔は「ハジカミ」、または「クレノハジカミ」と呼ばれていました。
クレノハジカミは、ショウガの根の形から塊(クレ)がついたのではないかと言われています。
またハジカミそのものは、元々「辛いもの」総称で山椒やショウガを指しました。名前の由来は「辛くて歯にしみる」と言う意の「はしかむ」、あるは「辛いため端を噛んで味わう」から、などの説があります。

芝神明祭礼、だらだら祭りに立つショウガ市

SHIBADAIJINGU by masatsu/flickr (11489)

via SHIBADAIJINGU by masatsu/flickr
秋に行われる芝神明の祭礼は、10日も「だらだら」と続くことから「だらだら祭り」とも呼ばれています。芝神明は東の伊勢とも呼ばれて、参拝者がひきもきらなかったと言われていたそうですので、それだけ長く開催せざるを得なかったのかもしれません。
またこの辺りは、生姜の産地でもあり、祭礼に奉じられると同時に生姜市が立ちました。
別名「めっかち市」とも呼ばれていますが、一説には由比正雪が慶安の変で上流から毒を流したが、たまたま老婆が下流で生姜を洗っており毒が消えたとか、新ショウガの芽をかいて売ったから、目の悪い者が生姜を売っていたからなどの諸説があり、この名前の由緒ははっきりしません。

(rauya)

thumbnail pictures by grafvision/Shutterstock.com
6 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

風呂吹き大根の“風呂吹き”って、どういう意味?

大根は四季を通して使われる食材です。古くは「おおね」、「スズシロ」と呼ばれていました。大根のように白くて太い足を大根足、などと言ったりしますが、かつては「白い」というのは褒め言葉だったそうです。 『本朝食鑑』(元禄十年、1697年)には日用利益の菜とあり、効能としても毒を消し、鼻血を止め、痰を去るなど多くの書いてある万能野菜とみられていたようです。 そんな大根が秋のおかずとして載っている、揉み大根と風呂吹き大根を紹介します。

江戸時代、人気だった魚介のおかずって?

江戸時代から、魚料理はよく食べられていたようです。今回は、江戸時代に人気があった魚介のおかずについてご紹介します。

体内にいる菌をやっつけろ!風邪のひきはじめに食べたほうが良いものとは?

季節の変わり目や、忙しさからひと段落したとき、フッと気が抜けて体調を崩してしまう…。 どんなに予防をしていても、突然風邪をひいてしまうことはよくありますよね。 風邪の予防、風邪をひいたときに食べると良いものをピックアップ☆

60秒で分かる!アボカドとショウガのスープのつくり方

【動画】アボカドレシピの中でも特に女性に人気なのがスープ!濃厚でこっくりクリーミーなアボカドスープは生姜と七味を入れるとカラダを温める効果もあります。意外と簡単に作れるのに、美味しくてしかもおしゃれに仕上がりますのでぜひ試してみて下さい!

甘さはお好みで!簡単に作れちゃう本格チャイティー。

【動画】今回は香り高いチャイティーです。スパイスを使う料理は手軽なパウダースパイスを使っているという方も、簡単に作れてしまうチャイティーは本格的なホールスパイスを使ってみませんか?作り終わった後は、難しそうだから使わなかったなんてもったいない!!と感じることができるほど香りがよいチャイティーが完成しますよ。

キーワード

ライター

ビデリシャス編集部 ビデリシャス編集部