2015年6月5日 更新

そろそろワインをはじめてみませんか?vol.4

ワインってなんだか難しそう…。このシリーズでは、そんな方におすすめのワインの選び方などを紹介していきます。今回は、白葡萄の種類を中心に、発酵•熟成の工程についてもご紹介します。

Ken Hawkins (4310)

ワイン選びを楽しんでいますか?すでにお気に入りのワイン用葡萄品種も見つかっているのでしょうか?まだ見つかっていないというよ!という方の為の葡萄品種のお話をしようと思います♪
同じ品種でも国によって味わいが違うなって感じたことはありますか?葡萄品種により、育成に向く気候や土壌があります。気候、地勢、土壌の違いが、大きく味わいの違いとなるのです。

ブドウ畑の個性「テロワール」って?

Karen 21 (4298)

「テロワール」という言葉を耳にされたことはありますか?「terre」という土地を意味するフランス語から派生した言葉です。

① 気候:産地全体の気候と、畑の表面の状態や細かい気象(微気候:ミクロクリマ)

② 地勢:緯度、方位、高度、太陽に対する角度

③ 土壌:土壌の性質と構造(砂利質、粘土質などや、土の硬さや重さ、水はけ、空気の通り易さなど)

「テロワール」とは①~③で構成された「葡萄畑の個性」を意味します。
「テロワール」の三要素、気候、地勢、土壌から、その畑に合った葡萄品種が選定されます。選ばれた葡萄品種により、畑の管理方法(仕立方、密植度、樹齢、収穫量)が決まります。そしてワインの醸造や熟成の方法も選ばれるのです。

葡萄から美味しいワインに生まれ変わる為に、「人の力」「人の思い」が加わっていきます。造り手の違いもワインの味に大きく影響していきます。

気候、地勢、土壌、葡萄、栽培、醸造、造り手、それらの要素が結びつくと「ワインの個性」になります。

「テロワール」は「ワインの個性」の一部であり、ワインの中に映し出されるものなのです。
私はずっと「テロワール」という言葉が理解できずにいました。気候や地形の違い日照時間の差などは理解出来ても、なぜ土壌の違いでワインの味に差が出るのかを難しく感じていたからです。

実際に造り手に「この畑と奥の畑の葡萄を食べて、味の差を感じることはできますか?」と質問したところ、「わからない!!」という期待外れの返答でした。ですが「でも、ワインになるとわかる!!」と笑顔で言うのです。

土壌による味わいの違いは、学問的にも解明されているわけではありません。葡萄の根はそれほど奥深くに伸びるわけではないので、その土壌の性質を反映するものなのか疑問なのだそうです。

この不可解で不思議な現象を「テロワール」という言葉に任せたのではないかと思うのです。それが「テロワール」の理解を更に難しくしますが、同時に魔法の呪文のように私達をワインの虜にしていきます。

「テロワール」って不思議で素敵な響きを持つ言葉なのだと、楽しく受け止めてくださいね♪

ワインとなる葡萄は「テロワール」「栽培」「醸造」「造り手」全ての要素と結ばれています。葡萄品種を知ることは、ワインの中に映し出されるそれらを感じる力になるのです!!



続いて代表的な白葡萄品種についてご紹介します!!

◆シャルドネ(Chardonnay)

John Morgan (4299)

房、粒ともに小さく、琥珀がかった黄色をしています。冷涼な気候から温暖な気候まで、適応能力が非常に高い葡萄品種です。病気に強い品種で、特に灰色カビ病になりにくい為、貴腐ワイン(※参照1)には向かない葡萄です。

フランス(ブルゴーニュ、シャンパーニュ)、アメリカ(カリフォルニア)、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、チリ、アルゼンチンと、ワイン生産国のほとんどで栽培されており、日本でも栽培されています!!

シャルドネは、葡萄自身の香りが弱く、主張やクセが少なめです。個性が弱いといえますが、でもとてもお化粧上手な葡萄なのです!!

アルコール発酵により白い花の香り、マロラクティック発酵(※参照2)により杏仁霜、バターの香りがします。木樽発酵ではヴァニラやイーストの香りがします。育った土地による違いも、とても現れやすいです。
冷涼な土地のシャルドネはハーブの香りが強く、温暖な土地のシャルドネはトロピカルフルーツの風味が強く現れます。



シャルドネがこれほどに白ワインとして地位を確立していったのはなぜか?こんなお話があるんです。

昔、アメリカ・カリフォルニアでは、フランスの有名産地の名前をつけたワインが存在していました。しばらくは容認されていたのですが、原産地呼称の法律が確立されていく中で、本来の生産地のイメージを損なうとして廃止されます。

代表的なもので「シャブリ」という名がついたワインがありました。「シャルドネで造った辛口の白ワインはシャブリ!!」というイメージが強い為、消費者に選んでもらいやすかったのです。

フランスでは地域ごとに栽培される葡萄品種が決まっている為、エチケットへの葡萄品種表示はほぼないというお話を覚えていますか?ワイン醸造の歴史が浅いニューワールド(新世界ワイン)では、葡萄品種の表記なしでどの葡萄品種によるワインなのか判断してもらうことは困難でした。こうして「シャルドネ」という葡萄品種を名前にしたワインが誕生したのです!!

「白ワインはシャブリ」→「シャルドネは白ワイン」へとイメージが変わっていきます。これがヴァラエタルワイン(覚えていますか?)を大きく飛躍させるきっかけとなったのです!!

シャルドネを知ると、ワインの知識が大きく増えていくように思います。これほど愛される白葡萄品種はありません!!
私は白ワインが大好きですが、シャルドネのテロワールによる味わいの違いから嵌っていきました。お化粧を落としたその素顔を覗きたいと、人は思ってしまうものですから♪
※参照1:貴腐ワイン
Eric 先魁 Hwang (4301)

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ビデリシャス編集部 ビデリシャス編集部