2015年12月7日 更新

強いお酒があればOK!?18世紀の海賊ってどんなものを食べていたの?

子供の頃読んだ「宝島」や、映画で見た、海賊。金銀財宝を求めて七つの海を股にかけ、豪勢な暮らしをしていた冒険家?それとも血も涙もない盗賊集団?毎晩テーブルに並んでいた食事も、お話の中では豪華でした。では、実際はどうだったのでしょう?

有名な18世紀のカリブ海の海賊たち  

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「海賊の黄金期」と呼ばれる、カリブ海の海賊たちが活躍していた18世紀。こんな名前を聞いたことはありますか?「黒髭」の名で有名な英国人の海賊エドワード・ティーチ。漆黒の長い巻き毛に花火の仕掛けをして見かけで脅し、敵を圧倒していました。元は政府お抱え護衛船の乗組員でしたが、後に海賊に転身。バルバドスの裕福な英国系荘園主だったスティード・ボネットは29歳の時、海賊への転身を図ります。船を買い、決行したもののスペインの船に攻められ、バハマで休養中、「黒髭」と出会って、仲間に。通称「貴族海賊」。女人禁制のはずの海賊船で女海賊を2人も雇っていたことで有名なジョン・ラッカムは派手な服装を好んだところからついたあだ名が「キャラコ・ジャック」。最初は真面目な船員だったエドワード・ロウは後に海賊に転身。その冷酷な凶暴さは酷いもので、例えば敵の唇を切り落とし、調理した上で本人に食べさせるなど残忍の限りを尽くしたといいます。

カリブ海賊の食生活って?  

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船旅は次の港に寄るまでが長く、日持ちのする食料・飲料を積む必要がありました。航海の始めのうちは新鮮な野菜果物など普通に食べられましたが、大変なのはその後のこと。何か月も同じものを少ししか食べられないというのは辛いですよね。しかも、常に重労働の船の整備をしながら、敵に合えば戦って体力を使うのですから。

牛や鶏を乗せて、牛乳や卵を取り、餌が尽きたところで殺して食用にする以外は、塩漬けの牛肉や豚肉が常食でした。現代のようなパンはまだなく、小麦粉を水で練っただけの固いクラッカーの状の食物が主食。虫がたかっても食べていました。傷んだ食材を食べる為、香辛料を大量に使って味覚をごまかしていたという記録もあります。運よく魚や亀が釣れれば、船上での食生活は豊かになったはずです。

飲み物は、水が長持ちしない為、代わりに薄いビールやワインというのがヨーロッパ流でしたが、カリブ海ではラム酒が中心だったとか。

お酒さえあればよかった?  

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カリブ海をベースに暗躍していた海賊たちと言えばラム酒が欠かせない存在です。中米ではサトウキビの栽培が盛んな為、ラム酒は常に安価で簡単に手に入るアルコール飲料だったからです。
ベリーズにあったスペインが管理する基地は、日がな飲んだくれた男たちで溢れていたそうです。しかし、そこにたむろしていた本物の海賊はごく少数で、酒浸りになっていたほとんどは下級船員たちだったと伝えられています。

慣れと言うのは恐ろしいもので、「黒髭」船長の日記によれば、海賊は日常的に酔っているのが普通だったらしいのです。今が楽しければいつ死んだってかまわないという考え方の手下に、余計なことを考えさせないようアルコール漬けにしておく必要があったのですね。
常に空腹と喉の渇きにさらされていた海賊船の乗組員たち。病気の時には甘くておいしいライスプディング、嵐の後は冷えた身体を温めるシェリーなどが振る舞われたそうです。激しく短い海賊の生涯でも一時、食生活の充実で心を満たしていたのですね。


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ビデリシャス編集部 ビデリシャス編集部