2015年9月21日 更新

まだまだ世に出ていない日本各地に伝わる郷土料理

古来から「身土不二」という言葉があるように、その土地の料理・食べ物を食べることが体にとって一番良いとされています。郷土料理とは、各地域の産物を活用した風土にあった食べ物で、その歴史や文化は現代の食生活にも受け継がれています。

あまり知られていない、日本各地の郷土料理

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四季折々の日本は、季節によって旬のものが移り変わります。地元で生産された地のもの旬のものを使った郷土料理は、地産地消を見事に実現しながら大切な伝統ある食文化となっています。そんな日本各地のまだ世に出ていない郷土料理をいくつかご紹介していきます。

まずは、福島県の郷土料理「引き菜もち」です。大根やニンジンを千切りにしていためた料理「引き菜いり」に地元の凍み豆腐ともちを入れた料理です。福島の凍み豆腐の歴史は300年ほど前から始まっていて、お坊さんが和歌山県高野山から高野豆腐を持ち帰って地元流にアレンジしたものです。凍み豆腐は、冬の寒い日に冷たい空気にさらすことでさらに美味しく出来上がります。

次にご紹介するのは、千葉県の「さんが焼き(山家焼き)」です。房総半島付近の海域ではアジやサンマなどの魚が多くとれるので、漁師たちは新鮮な魚を船上でみそと混ぜ合わせ細かくたたき「なめろう」という料理を作りました。そのなめろうをアワビの殻に乗せて蒸したり焼いたりしたものを「さんが焼き(山家焼き)」と呼ばれています。味噌と魚、野菜でつくられるため非常に栄養バランスのとれた郷土料理となっています。

定番の郷土料理を知ろう 

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まだまだ日本国内では地元民にしか知られていない美味しい郷土料理がたくさんあります。

静岡県の特産物として有名な桜えび。日本に出回っている桜えびの100%が、駿河湾で漁獲されているのは知らない人も多いのではないでしょうか。そんな静岡県の地元民の慣れ親しんだ郷土料理と言えば「桜えびとシラスのかき揚げ」です。桜えびはもちろんのこと、かき揚げで使用するシラスは、カタクチイワシなどの幼魚で、やはり駿河湾でとれる静岡の特産物です。

北海道の「三平汁(さんぺいじる)」は塩づけした魚と、保存のきく野菜を煮込んだ料理。古くは200年も前から食べられていた郷土料理で、「三平汁」には北海道でよくとれるサケ、タラ、ニシンなどの魚を使われています。冷蔵庫がまだなかった時代は、生魚を保存方法として用いられていたのが塩づけです。塩づけにした魚を根菜類などの野菜と煮こみ、魚についた塩だけで味をつけます。

ゴールドバランスに優れた郷土料理

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新潟県や魚沼地方で食べられている郷土料理「きりざい」、納豆に野菜を合わせた料理です。「きり」はそのままの通り「切る」こと、「ざい」は野菜の「菜」のことを表しており野菜を細かく切って混ぜ合わせるという意味となっています。昔はごちそうだった納豆をできるだけ大事に食べるために、野菜や漬物を細かくきざんで入れ、量を増やしていました。納豆はたんぱく質のほか、ビタミンも多く含まれており、からだによい食べ物です。和食の本質、ゴールドバランスの優れた料理となっています。

そして最後は、愛媛県の「いぎす豆腐」です。イギスとは、浅い海の岩に生える海藻のことで主に夏場にとれます。イギスと生の大豆粉をだし汁で煮溶かし、寒天のように固めてつくられるこの料理は、愛媛県の越智(おち)・今治(いまばり)地方で、お盆や法事のときによく食べられています。ひんやりとした舌ざわりであることから、食欲の出ない暑い夏や体調が悪い時にも食べやすい郷土料理となっています。

栄養満点の郷土料理

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まだまだ世に知られていない郷土料理をご紹介しました。あなたの思い出の味はございましたか?

和食の基本である1つの食卓に「一汁三菜」に沿った、栄養満点の郷土料理は地のものを味わえるだけでなく、ゴールドバランスの優れた料理を提供しています。これからも受け継がれる地元、思い出の味をいつまでも大切にしていきたいですね。

         
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ビデリシャス編集部 ビデリシャス編集部