2016年1月27日 更新

そろそろワインをはじめてみませんか? vol.16

ボージョレ・ヌーボーが造られているのは、フランスのボージョレ地方でしたね!!ボージョレ・ヌーボーの最大のマーケットである日本には、解禁日に合わせて多くの生産者がセールス・プロモーションの為に来日します。来日した生産者とお話していると聞こえてくる本音…「日本はボージョレ・ヌーボーは買ってくれるけど、ボージョレを買ってくれない」ヌーボーは「新酒」として生産され販売される、ちょっと特殊なワインでしたね!!それではボージョレ地方では、他にどんなワインが生産されているのでしょうか?今日はボージョレ地方のワインについてお話したいと思います。

フランス ボージョレ地区のワイン

ultimathule/Shutterstock.com (15651)

via ultimathule/Shutterstock.com
ボージョレ地方はブルゴーニュ地方の南下にあります。
ボージョレ地方では赤、ロゼ、白のワインが造られています。
赤ワインとロゼワインはガメイ(gamay)という黒葡萄から造られます。
Chardonnay in Anderson Valley by naotakem (15653)

白はシャルドネ(chardonnay)という白葡萄から造られます。
via Chardonnay in Anderson Valley by naotakem
Granite by Jocey K (15672)

via Granite by Jocey K
ボージョレ地区の土壌は「花崗岩(かこうがん)」の風化土壌が中心です。この花崗岩土壌がワインの酸やミネラルに大きく影響しています。
花崗岩の土壌はボージョレ地区の大きな特徴であり、この土壌がガメイの栽培にとても適しており特別な意味を持っています。
少し難しいですが、ボージョレ地方の原産地呼称制度について説明していきます。

【ボージョレ地区の主要A.O.C/A.O.P(原産地呼称制)】

Beaujolais ボージョレ (赤・ロゼ・白)
最低アルコール度数:10度
軽い飲み口でフルーティーなワイン。畑の面積も広く、生産量も多い。
一部は毎年11月にボージョレ・ヌーボーとして販売される。

Beaujolais Superieur ボージョレ・シュペリュール  (赤のみ)
シュペリュールはボージョレよりも最低アルコール度数の規定が高いです。
最低アルコール度数:10.5度
ボージョレよりも少し格上の位置づけです。

※( )は生産可能色です。ややこしく感じるでしょうが、A.C.ボージョレではロゼワインや白ワインはあっても(認められても)、ボージョレ・シューペリュールにはロゼワインや白ワインはない(認められない)ということです。
Beaujolais Villages ボージョレ・ヴィラージュ(赤・ロゼ・白)
A.O.C/A.O.P(原産地呼称制)で認められている96村のうち46村が、「ボージョレ・ヴィラージュ」を名乗ることが出来ます。
最低アルコール度数:10.5度
A.O.C.ボージョレよりも濃くて芳醇なワイン。
一部は毎年11月にボージョレ・ヌーボーとして販売される。
Louis Jadot Beaujolais-Villages (2006) by Mary Witzig (15676)

via Louis Jadot Beaujolais-Villages (2006) by Mary Witzig
Crus de Beaujolais クリュ・ボージョレ (赤のみ)
ボージョレ地方で村名を名乗ることが出来るワイン。これを「Crus de Beaujolais クリュ・ボージョレ」と呼びます。
名乗ることが出来るのは10村で、赤ワインのみが認められています。
最低アルコール度数:11度

クリュ・ボージョレ(Crus Beaujolais)は特別なボージョレワイン

Gustavo Frazao/Shutterstock.com (15679)

via Gustavo Frazao/Shutterstock.com
村ごとに個性が異なり数年の熟成を経ることが出来るワインが生産されることが、ボージョレ・ヌーボーとの最大の違いです。

ボージョレ地方の土壌の特徴である花崗岩ですが、10村ごとに花崗岩の質が細かく変化していきます。
その為、それぞれに味わいの特徴が異なるのです。
Saint-Amour サン・タムール

Saint-Amour サン・タムール

via Saint-Amour 2007 / Domaine des deux voutes by Vincent Chaigneau
「Saint-Amour サン・タムール」は「愛の聖人」を意味します。
クリュ・ボージョレの中では一番北に位置しています。
畑は標高250~470mに位置し、土壌は花崗岩に珪質粘土岩が混じり小石が多い土壌。花崗岩はオレンジがかったベージュ色をしています。

ほんのり甘い香りと優しい味わいのワインが造られます。
黒葡萄と白葡萄の畑がありますが、白はA.C.サン・ヴェランになります。

※サン・ヴェラン Saint-Veran
 ブルゴーニュの最南にあるマコネ地区内、8村からなる地区名A.O.C.です。
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