2015年の夏は暑く糖度が上がりました。
糖度が上がったが酸度が足りないと心配されましたが、収穫前に冷たい雨が降ったことで酸度が上がったそうです。造り手からは、「結果的にとてもいいバランスになったんだ!!」という喜びの声が聞けました。
お天気任せなのかと思われるでしょうが、ワインは葡萄から造られるものです。栽培に気候が影響することを避けることは出来ません
ここ数年は世界的に天候が悪く安定していませんが、ボージョレ地方でもそれは同じで葡萄の成長不良に悩まされていました。
雹により葡萄の樹や果実が傷つくなどの被害に見舞われたのです。
そして気温の低い寒い夏。
ボージョレ・ヌーボーは、11月の第三木曜日に発売という決まりがあります。
その為、果実に糖度が足りないと感じても、葡萄の収穫を遅らせるには限度があります。
こういったマイナス面を抱えながらも、造り手達は丁寧な選果と醸造技術とでマイナス面を補い素晴らしいワインを造り出していました。
ここ数年は世界的に天候が悪く安定していませんが、ボージョレ地方でもそれは同じで葡萄の成長不良に悩まされていました。
雹により葡萄の樹や果実が傷つくなどの被害に見舞われたのです。
そして気温の低い寒い夏。
ボージョレ・ヌーボーは、11月の第三木曜日に発売という決まりがあります。
その為、果実に糖度が足りないと感じても、葡萄の収穫を遅らせるには限度があります。
こういったマイナス面を抱えながらも、造り手達は丁寧な選果と醸造技術とでマイナス面を補い素晴らしいワインを造り出していました。
ボージョレ・ヌーボーのヌーボーって何?
ヌーボー(Nouveau)とは新酒という意味です。
フランスでは新酒を、ヴァン・ド・プリムール(Vin de Primeur)/ヴァン・ヌーボー(Vin Nouveau)と呼んでいます。
ワインの新酒とはボージョレ地方だけのものでなく、フランス国内の他の地方にもヌーボーが存在し、ラングドックなどのヌーボーは近年人気が出てきています。
フランスのA.O.C.ヌーボーには規定があり、ブルゴーニュはアリゴテで作られる白ワイン、ラングドックはロゼワインと赤ワインなどと決められています。
法律内で認められている「初物ワイン」なのです。
その年の葡萄の出来栄えを評価する為のワインであり、ワイン業者を対象に提供されるものでした。
日本では1980年代に入り、バブル景気と共にボージョレ・ヌーボーは一大ブームとなりました。
今年は全盛期の半分の輸入量だと言われていましたが、それでも日本は今も最大の取引国です。
ヌーボーはフランスだけのものではありません。
例えば…
フランスでは新酒を、ヴァン・ド・プリムール(Vin de Primeur)/ヴァン・ヌーボー(Vin Nouveau)と呼んでいます。
ワインの新酒とはボージョレ地方だけのものでなく、フランス国内の他の地方にもヌーボーが存在し、ラングドックなどのヌーボーは近年人気が出てきています。
フランスのA.O.C.ヌーボーには規定があり、ブルゴーニュはアリゴテで作られる白ワイン、ラングドックはロゼワインと赤ワインなどと決められています。
法律内で認められている「初物ワイン」なのです。
その年の葡萄の出来栄えを評価する為のワインであり、ワイン業者を対象に提供されるものでした。
日本では1980年代に入り、バブル景気と共にボージョレ・ヌーボーは一大ブームとなりました。
今年は全盛期の半分の輸入量だと言われていましたが、それでも日本は今も最大の取引国です。
ヌーボーはフランスだけのものではありません。
例えば…
ボージョレ・ヌーヴォーって美味しいの?
ボージョレ・ヌーボーと同じ価格を払うなら他に美味しいワインがある!!
近年のボージョレ・ヌーボーの消費の落ち込みは、売り場に多くの国々のワインが充実し、選択肢が広がったことが影響していると考えられています。
ボージョレ・ヌーボーなんて美味しくない!!という評判を聞くと悲しい気持ちになります。
ボージョレ・ヌーボーってそんなに美味しくないワインなのでしょうか?
ボージョレ・ヌーボーが美味しくないと言われる理由はその醸造方法にある、という内容の話をネット内でよく見掛けます。
ボージョレ・ヌーボーはガメイ(Gamay)という黒葡萄から造られます。
香りの中に苺やラズベリーの赤い果実が感じられ、どことなく甘さを感じることが出来ます。
子供の頃食べた苺キャンディーを思い出す香りがします。
渋み(タンニン)は少なく、新鮮な果実味を感じるワインに仕上がります。
では製造方法ですが、ボージョレ・ヌーボーは9月に収穫した葡萄を短期間でワインに仕上げなければいけません。
その為にマセラシオン・カルボニック(Macération Carbonique)と呼ばれる製造法を行います。
近年のボージョレ・ヌーボーの消費の落ち込みは、売り場に多くの国々のワインが充実し、選択肢が広がったことが影響していると考えられています。
ボージョレ・ヌーボーなんて美味しくない!!という評判を聞くと悲しい気持ちになります。
ボージョレ・ヌーボーってそんなに美味しくないワインなのでしょうか?
ボージョレ・ヌーボーが美味しくないと言われる理由はその醸造方法にある、という内容の話をネット内でよく見掛けます。
ボージョレ・ヌーボーはガメイ(Gamay)という黒葡萄から造られます。
香りの中に苺やラズベリーの赤い果実が感じられ、どことなく甘さを感じることが出来ます。
子供の頃食べた苺キャンディーを思い出す香りがします。
渋み(タンニン)は少なく、新鮮な果実味を感じるワインに仕上がります。
では製造方法ですが、ボージョレ・ヌーボーは9月に収穫した葡萄を短期間でワインに仕上げなければいけません。
その為にマセラシオン・カルボニック(Macération Carbonique)と呼ばれる製造法を行います。
マセラシオン・カルボニック(Macération Carbonique)とは?
※C6H12O6 → 2 C2H5OH + 2 CO2
糖分→エチルアルコール+二酸化炭素
これがアルコール発酵の化学式です。
アルコール発酵では、糖分が酵母の働きによりエチルアルコールと二酸化炭素を生成します。
糖分→エチルアルコール+二酸化炭素
これがアルコール発酵の化学式です。
アルコール発酵では、糖分が酵母の働きによりエチルアルコールと二酸化炭素を生成します。
via Vendange Monthélie 2008 by Karen 21
マセラシオン・カルボニック(Macération Carbonique)を日本語では「炭酸ガス浸透法」と呼びます。
通常は収穫した葡萄を破砕しますが、マセラシオン・カルボニックでは破砕しません。ステンレスタンクに上から順に葡萄を入れていきます。
タンクの下の葡萄は重さで潰れていきます。そして果汁が流れ出て自然に発酵が始まります。
発酵が始まると炭酸ガス(二酸化炭素)が生成されます。
やがてタンク全体は、炭酸ガスで充満されていきます。
炭酸ガスが充満したタンクの中では、潰れていない葡萄の細胞内部が酵素の働きによってリンゴ酸を分解し、アルコール、アミノ酸、コハク酸などを生成していきます。
葡萄の皮からも成分が浸出していきます。
「マセラシオン・カルボニック」とは、細胞内の酵素による発酵を利用する醸造方法なのです。
醸造の話は難しいですね。もう少しついてきて下さいね!!
マセラシオン・カルボニックには人工的に炭酸ガス注入をする方法もありますが、ボージョレでは自然に発生する炭酸ガスを利用しています。自然に発生する炭酸ガスを利用することに拘り続けています。
通常は収穫した葡萄を破砕しますが、マセラシオン・カルボニックでは破砕しません。ステンレスタンクに上から順に葡萄を入れていきます。
タンクの下の葡萄は重さで潰れていきます。そして果汁が流れ出て自然に発酵が始まります。
発酵が始まると炭酸ガス(二酸化炭素)が生成されます。
やがてタンク全体は、炭酸ガスで充満されていきます。
炭酸ガスが充満したタンクの中では、潰れていない葡萄の細胞内部が酵素の働きによってリンゴ酸を分解し、アルコール、アミノ酸、コハク酸などを生成していきます。
葡萄の皮からも成分が浸出していきます。
「マセラシオン・カルボニック」とは、細胞内の酵素による発酵を利用する醸造方法なのです。
醸造の話は難しいですね。もう少しついてきて下さいね!!
マセラシオン・カルボニックには人工的に炭酸ガス注入をする方法もありますが、ボージョレでは自然に発生する炭酸ガスを利用しています。自然に発生する炭酸ガスを利用することに拘り続けています。
イタリア全土で白ワイン赤ワイン共に認められ、11月6日が解禁日です。