2015年5月29日 更新

時代と共に移り変わった味噌のポジション。貴重品から庶民の味に

かつては地位の高い人しか口にできなかった味噌ですが、時代を経るにつれ庶民のものとなり、生活の中に浸透していきました。身近な食べ物の経てきた歴史を振り返ってみるのはいかがでしょう。

昔、日本の空港に降りると、味噌と醤油の匂いがすると言った人がいます。実際にはそんなことは無いと思いますが、アジアの国々に行くとその国ならでは香辛料の匂いがすることがあるので、もしかしたら私が気付いていないだけかもしれませんね。

味噌の歴史

acworks (4096)

味噌の歴史を紐解いてみると、古代中国の食品である醤(ひしお/しょう)が起源と言われています。その後、600年代に海を渡って、日本へ入ってきました。「大宝律令」(701年)には、「未醤」という文字が書かれています。この呼び方が「みしょう」から「みしょ」になり「みそ」と変化していったのです。

<平安時代>

平安時代に入って初めて「味噌」という文字が文献に登場します。この頃、味噌は調味料というよりも、食べ物につけたり、なめたりしてそのまま食べる食品でした。しかも、地位の高い人の給料であったり、贈り物などに使用され、貴重品扱いされており庶民の口には入りませんでした。

<鎌倉時代>

鎌倉時代、中国大陸からやってきた僧侶たちが味噌に含まれる大豆の粒をすりつぶして汁にしたのが味噌汁の始まりと言われています。最初に味噌汁を飲んでいたのではお坊さんたちなのですね。

また、武士たちは味噌汁を使って一汁一菜という食事スタイルを築き、質素倹約ながら栄養バランスのよい食事をとっていました。

<室町時代>

室町時代に入り、味噌は一般の人たちも使う調味料になりました。これは、大豆の生産量が増え、農民たちが自分の家で味噌を作るようになったためです。味噌は保存食として浸透していったことから、味噌料理の多くはこの時代に作られたそうです。また、味噌を樽に入れて発酵や保存に使用していたため、樽の品質がかなり上がりました。

<戦国時代>

この時代、味噌は戦場での貴重な食料になりました。味噌は調味料であると同時に、たんぱく源でもあり塩分補給にもなったのです。保存がきく栄養価の高い食品であったため、焼いたり干したりして、携帯しやすい方法で利用されていました。

<江戸時代>

acworks (4098)

江戸時代に入ると、豆味噌から米味噌や麦味噌に主流が移っていきます。これは、米や麦がたくさん取れる地域で、それぞれの作物を使って作るようになったためです。

当時の江戸には、50万人もの人口がいたと言われています。その大半が地方からやってきた人々で、味噌もそれぞれの地域から一緒に運ばれ、その土地で良く採れる作物が利用されたと考えられています。

外食の文化が江戸時代に発展し、同時に味噌料理も発展していきました。また、味噌汁が庶民にも飲まれはじめ、味噌が生活になじんでいきました。
17 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

生活密着の食文化、味噌汁を楽しみながら食べましょう

私たち日本人にとって味噌汁は食生活の中で切っても切れないものです。毎日作ろうと思うと少し面倒ですが、手作りインスタントみそ汁をご紹介します。

味噌汁が美味しくなる!基本的なだしの取り方をおさらいして和食マスターに

だしといっても、鰹節や昆布、いりこなどたくさんの種類があります。一番だし、二番だしというのもあって、どっちが味噌汁向きなのか迷ってしまいます。顆粒だしに頼らない、だしの取り方の基本をおさらいしましょう。

味噌の香ばしさが食欲をそそる!具沢山の味噌炒めご飯

【動画】今回ご紹介するのは、豚肉やレンコンなどの具材とご飯を味噌で炒めた混ぜごはん。焼いた味噌の香ばしさが食欲をそそりますよ♪レンコンやごぼうがシャキシャキで、春菊がいいアクセントに!仕上げに黒コショウをかけると、味が引き締まって大人味になりますよ!

おやつにもおつまみにも♪やみつきになっちゃうアボカドの大人味ディップ!

【動画】テーブルの主役には中々なれないけれど、とってもおいしくてクセになる味が多いディップ。ディップの味はもちろんですが、ディップを塗る食材でそのクセになるおいしさは全然変わってきます。バケットにつけるもいいけれど、おやつになら断然ポテトチップスがオススメ!コンビニで買ったものじゃない、手作りの揚げたてサクサクのポテトチップスにアボカドとお味噌で作ったディップを塗れば食べるのが止まらなくなっちゃう、ちょっと大人なディップの完成です!

手作りくるみ味噌で五平餅のつくり方

【動画】新番組はEAT MORE VEGETABLESでお馴染みの早崎文野さんがみんなのリクエストに応えていろいろな料理レシピをveganレシピで紹介する動画になります。毎週土曜日配信ですのでみなさんチェックして下さいね!

キーワード

ライター

ビデリシャス編集部 ビデリシャス編集部