お酒のあとの〆として、手軽な間食として、また二日酔いの翌日や山岳食としてなど、様々なシーンで多くの人々に愛されているお茶漬け。日本人で食べたことがない方はいないのではないでしょうか。地味な料理ではありますが、のせる具材によっては豪華なメニューに変わります。
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お茶漬けの歴史
お茶漬けの歴史は古く、平安時代の文学にはすでに、白湯をかけた「ゆづけ」なるものが存在していました。戦国時代の武士のあいだでは短時間で空腹を満たせるこのゆづけが好まれ、かの織田信長も出陣前にかっこんでいたとか。
また、夏に冷たい緑茶や青茶などで食べる冷やし茶漬けも、かつては「水飯」といわれ、古くから存在していたようです。
今日のお茶漬けが浸透したのは煎茶が普及した江戸時代。忙しい奉公人が仕事の合間に食べたのが始まりといわれています。中期ごろになって、お茶漬けに具をのせて食べる習慣が生まれると茶漬屋が登場し、庶民のファストフードとして親しまれました。
また、夏に冷たい緑茶や青茶などで食べる冷やし茶漬けも、かつては「水飯」といわれ、古くから存在していたようです。
今日のお茶漬けが浸透したのは煎茶が普及した江戸時代。忙しい奉公人が仕事の合間に食べたのが始まりといわれています。中期ごろになって、お茶漬けに具をのせて食べる習慣が生まれると茶漬屋が登場し、庶民のファストフードとして親しまれました。
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郷土料理としてのお茶漬け
島根の松江市には、茶筅で泡立てた番茶のなかに、おこわ、椎茸、煮豆、漬物などが入ったユニークなお茶漬け「ぼてぼて茶」がありますが、これはたたら製鉄の職人たちが仕事の合間に急いで食べていたものという説が有力ですが、茶どころとして知られる松江だけに上流階級の茶の湯に対抗した庶民が考えたという説、飢饉の際の非常食であった説などもあり、今も城下町松江市では、郷土料理として人気があります。
それから静岡県の伊豆に伝わる「まご茶漬け」、こちらは鮪や鯵のなめろう(タタキの一種)をご飯の上に乗せ、出汁をかけた郷土料理のひとつですが、漁師たちが船の上で間食として食べていたものだったそうです。
やはりお茶漬けは、手軽に作って短時間で食べられていた料理であることがうかがえますね。
それから静岡県の伊豆に伝わる「まご茶漬け」、こちらは鮪や鯵のなめろう(タタキの一種)をご飯の上に乗せ、出汁をかけた郷土料理のひとつですが、漁師たちが船の上で間食として食べていたものだったそうです。
やはりお茶漬けは、手軽に作って短時間で食べられていた料理であることがうかがえますね。
ちょっと豪華なお茶漬けはいかが?
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現代のお茶漬けの具材といえば、梅干しや漬物のほか、鮭やあさりやしじみ、のり、しらす、塩昆布やめかぶなどの魚介系と、カズノコ、ちりめん山椒等の珍味系、そしてなめたけや高菜、葉わさびなどの山の幸系に大きくわかれます。
豪華なところでは鯛やフグ、いくら、数の子、貝柱やウナギなど、お茶漬けにはもったいないようなものもあります。また、ドライトマトや粉チーズなどを具材にしためずらしいイタリアンなアレンジ茶漬けもあります。
豪華なところでは鯛やフグ、いくら、数の子、貝柱やウナギなど、お茶漬けにはもったいないようなものもあります。また、ドライトマトや粉チーズなどを具材にしためずらしいイタリアンなアレンジ茶漬けもあります。
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シンプルなお茶漬けもいいですが、たまにはお金をかけてリッチなお茶漬けを味わってみてはいかがでしょうか。具材が豪華なインスタントのものをお取り寄せしてもいいですし、自作のものもおすすめです。三つ葉、胡麻、のり、そして塩を多めにまぶして焼いた鯛に、香り高い花わさびをそえて出汁を注げば、それぞれの旨みが混ざりあった贅沢なお茶漬けを楽しむことができます。
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