2015年4月9日 更新

お菓子を楽しみだけじゃない?! 英国でアフタヌーンティーが始まった意外な歴史って?

3段のティーセットと紅茶が提供される午後の優雅なひととき「アフタヌーンティー」。女性なら一度はお友達とゆっくり味わいたいと思うことでしょう。このアフタヌーンティーが始まった理由は、単なるお菓子を楽しみたいというものだけではありませんでした。その歴史を探ってみましょう

3段のティーセットと紅茶が提供される午後の優雅なひととき「アフタヌーンティー」。女性なら一度はお友達とゆっくり味わいたいと思うことでしょう。伝統的なものはサンドイッチ、スコーン、スイーツに好きな紅茶をセットにして出されます。菓子とお茶を囲んで友達や親子でおしゃべりを楽しむものとして今は日本でも大変人気です。

このアフタヌーンティーが始まった理由は、単なるお菓子を楽しみたいというものだけではありませんでした。現代の私たちにとっては意外なことがきっかけだったのです。今回はその歴史を探っていきたいと思います!
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アフタヌーンティーを始めたのは誰?

時代は1840年、英国貴族の第7代ベッドフォード侯爵夫人のアンナ・マリアがアフタヌーンティーの習慣を始めたと言われています。当時アンナ・マリアは英国の食生活(朝と夜の2食だけ)では、夜9時頃までにお腹が空いてたまらなかったとか。

そこで彼女が行ったのは、夜までのおやつとして夕方4時頃メイドに紅茶と、バターを塗ったパンを2枚合わせたサンドイッチ、小さなケーキを用意させ食べるようになったと言います。その後友人のご婦人たちを招いてもてなす形式にしたところ、瞬く間に評判となり、アフタヌーンティーの文化が広がりました。

女性たちだけの社交の場

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そのようにご婦人たちに一気にアフタヌーンティー文化が受け入れられたのはなぜでしょうか? 単にお腹を満たせたから、というだけではありません。

実はアンナ・マリアのいたヴィクトリア時代は貴族社会の厳しいルールがあり、婦人一人で外出などできませんでした。また、街ではコーヒーハウスが流行っていましたが、それも男性たちのもの。コーヒーハウスは単なるカフェとしてだけでなく、さまざまな人が行きかう社交の場としての役割を担っていたのです。

もちろん女性たちも社交の場は欲していたのですが、コーヒーハウスは女人禁制という悲しい現実がありました。貴族社会特有の厳しいルールも相まって、女性たちは自分たちだけの憩いの場を欲していたのです。その点、友人宅で女性が集まってゆっくりと過ごせるアフタヌーンティーは、彼女たちの社交の場としてぴったりだったわけです。

楽しいだけではない!ホスピタリティを問われるアフタヌーンティー

現在アフタヌーンティーと言えば、例えばホテルでお茶とお菓子、気軽におしゃべりを楽しむ時間と捉えられていますが、当時は社交の場です。つまりホストのセンスやホスピタリティが問われる場となっていたわけです。

例えば紅茶を淹れるティーセット、テーブル、ソファ、そして室内装飾、さらには礼儀作法、会話内容など広い範囲の教養が必要でした。目の肥えた貴族のご婦人たちが集まるのですから、ホストも気が抜けなかったことでしょう。ちなみにお茶やお菓子が提供されるのは、リビングや客間など。そこにあるテーブルは低めでやや小さめでした。そのスペースを有効に使うため、3段のティースタンドが使われています。

アフタヌーンティーは厳しい貴族社会の中で、ご婦人たちの束の間の癒しの時間だったかもしれません。その時代に生きていたら、一度でいいので招待されてみたいものです。
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ビデリシャス編集部 ビデリシャス編集部