マンゴーを二度楽しむ?
野菜やフルーツを食べ終えた後の種、皆さんはどうしていますか? 捨ててしまう人がほとんどだと思いますが、種類によってはそのまま蒔いて、 簡単に育てることが出来るんです。今回は、筆者も大好きな甘くてジューシーなトロピカルフルーツ、マンゴーを二度楽しむ! 食後の種まきをご紹介します。
おいしい完熟マンゴーにするには
まずはもちろん、美味しいマンゴーをお店で選ぶことから始めます。完熟マンゴーとして売っている場合でも、まだ完全に熟していないと感じたら、室温(冷蔵庫には入れない)で何日か置いておきましょう。マンゴーはバナナやメロン、アボカドのように追熟する果物なので、収穫後でも一定期間置くことで、甘く柔らかくなります。 マンゴーの食べごろの目安は、果皮がしっとりと艶やかになり、ほのかな甘い香りと、柔らかさを感じられる頃です。完熟前は白っぽい粉が吹いたような状態でさらさらしているので、その間はまだ少しの辛抱。 表面が糖分で艶っぽくベタつくくらいまで、数日間待ちましょう。
完熟したらいただきます! 切ってそのまま食べるのはもちろん、余ったらヨーグルトと混ぜてミキサーにかけ、インド料理で大人気の飲み物、ラッシーにするのもおすすめです。 甘くて濃厚なそのお味をたっぷり堪能してください。
食べ終わった後の楽しみ♪
そして食べ終わった後は、もう一つの楽しみ、種まきです。乾燥はさせず、食べたその日に蒔きましょう。種は白くて硬い大きな殻に包まれています。この繊維質の殻が、マンゴーの汁で滑り、結構硬くて厄介なのですが、頑張ってハサミなどを使って開けてください。中の種は柔らかいので、傷つけないように端を慎重に切り、貝のように中身を取り出すのがコツです。中から柔らかい茶色の種が出て来たら後は簡単。種を水につけて、発芽を待つのみです。
取り出した種は、乾燥しないよう、でも完全に水没してしまわないよう、 半分くらい水に浸るようにして置いておきます。しっかりとした根が生えて来るので、底が深めの容器に、中央に大きめの穴をあけたプラスチック容器等を重ねて固定します。透明な容器は、根の様子までしっかりと見えるので、成長を観察するのにおすすめですよ。
水につけてしばらくすると、不思議なことに茶色だった種が緑色になり、根が伸び始めます。そしてその後何日かで、芽も出てきます。水は腐らないよう、種は乾燥しないよう、水上栽培をしている間は、出来るだけ毎日水を取り替えてあげましょう。
芽が伸びて来たら、最初の葉が出て来ます。ツヤツヤして柔らかい茶色の葉で、成長すると、緑色の硬くしっかりした葉になります。ある程度大きくなったら、 鉢植えにして土で育ててあげると良いでしょう。水はけの良い肥沃な用土に植え替え、水はあげ過ぎないことがポイント。乾燥にはわりと強いので、水やりは毎日ではなく、土の表面が乾いたらたっぷりあげるようにしましょう。