2016年5月25日 更新

カテキンの効能は、大昔から立証されていた? 日本人として知っておきたい、"日本茶"の歴史。

日本茶に含まれるカテキン。 その殺菌やダイエット効果が注目を浴びている昨今。紅茶やコーヒーだけでなく、日本茶を習慣的に飲み続けている人も多いのではないでしょうか。もっと美味しく、もっと健康的に、日本茶と親しむために、今回は背景にある歴史や製造方法、詳しい健康効果をご紹介! あまりにも身近すぎる存在・日本茶を改めて見直してみませんか?

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そもそも、日本茶の生まれはどこ?

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日本茶のルーツは中国にあり。
古くから、原料となる"茶の樹"は日本にも自生していたと考えられていますが、それを煎じて飲む文化をもたらしたのは中国です。奈良時代にあたる729年、日本から派遣された遣唐使が茶の種や喫茶の風習を伝えたのが始まり。それ以降、幾度となく茶の文化が唐から持ち帰られることになります。

例えば、有名どころだと天台宗の開祖である"最澄"。
唐から茶の種を持ち帰り、現在の比叡山に植えたと考えられています。また、それとほぼ同時期に、真言宗の開祖"空海"が茶の葉を挽く碾(いしうす)を持ち帰ったとされています。日本史における2人の重要人物たちが、日本茶の歴史にも大きく関わっていた。そんなふうに、歴史を紐解けば、日本茶の味わいがまた一段と深まる気がします。

日本茶飲めば風邪知らず。

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日本茶に含まれているカテキンに、殺菌効果があるのは周知の事実。
科学的な根拠に基づいて立証されたのは現代ですが、その健康効果は大昔から注目されていたようです。

その歴史は、鎌倉時代にあたる1911年にまで遡ります。
日本に禅宗を広めたことで有名な"栄西"が、栄(当時の中国)から抹茶のルーツとなる製茶や喫茶法を持ち帰りました。その詳細を記録したのが、"喫茶養生記"です。そのなかを覗いてみると、「茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり。」という文言が。これはつまり、「お茶は薬にもなり得るほど健康効果が高く、長寿の源となりえる」ということ。体内の活性酵素の抑制、抗菌・抗ウィルス作用、風邪・インフルエンザ予防などが期待できる日本茶は、何百年も前から栄養価の高い飲み物として親しまれてきたのです。そう考えると、飲まなきゃ損って気持ちにもなりますね。

日本茶の種類と特徴。

煎茶、玉露、抹茶、番茶、ほうじ茶......
日本茶と一言でいつても、その種類は豊富。これらは基本的に、"製造方法"や"加工方法"によって呼び名を変えています。今回は、3つにスポットライトを当ててみましょう。
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1.煎茶
日本茶の代名詞ともいえる煎茶。
全流通量の70%を占めており、日本人に最も親しまれているお茶です。穏やかな陽気が気持ち良い初夏(5月頃)に一番始めの茶葉が摘み取られ、これを"一番茶(新茶)"と呼んでいます。冬の間に蓄えた栄養分によって発芽した茶葉で、味・風味がとても豊か。ほんのり甘いのは、旨味成分"テアニン(アミノ酸)"をたっぷり含んでいるから。日本地やのなかでも最もバランスのとれた美味しさといえるでしょう。
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2.玉露
日本茶のなかでも最高級に分類される玉露。
新茶を摘み取るまでの20日間、茶畑を被覆(茶の樹に直射日光が当たらないようにする覆い)で被せるのが美味しさの秘密。旨味成分・テアニンは、日光を浴びると苦味の素であるカテキンに変化する性質があります。それを抑えるために、わざわざ被覆を被せるわけです。結果、テアニンの含有量が豊富に保たれ、まったりと濃厚な味わいが生まれます。ちなみに、テアニンには"脳をリラックスさせる作用"があるので、ほっと一息つきたいときには玉露がオススメですよ。
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3.玄米茶
名前は玄米ですが、使われているのは"白米"です。
茶色になるまで炒めて香ばしさを引き出し、ベースとなる番茶と合わせます。安価でカフェインも少なめ。ガブガブと飲んでも、お財布・身体、両方に優しい日本茶です。ちなみに、玄米茶の始まりは昭和時代の初期。京都の茶商がお餅の屑を見て、「なんとか上手く利用できないか......」と考えたました。そこで、試しに炒って番茶に入れて飲んでみると、なんともまぁ美味しいこと! 玄米茶は、一人の茶商の"もったいない精神"が生んだ奇跡の賜物なのです。
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