梅干しのクエン酸とリンゴ酸のパワーで強力殺菌!
梅干しに含まれるクエン酸やリンゴ酸には強力な殺菌力があり、食中毒の原因となる菌の繁殖を防いでくれます。また、クエン酸には唾液の分泌を促す効果もあります。梅干し自体の抗菌作用と唾液の殺菌作用で体の外からも中からも食中毒を防ぐことができる食材なのです。ただ、梅干しは、接触しているまわりの部分にしか殺菌作用がありません。お弁当に取り入れるときはご飯の上にのせるのではなく、細かく刻んでご飯に混ぜるなどして、梅干しが全体にまんべんなく行きわたるようにしましょう。
食中毒を防いで美味しさアップ!Wの効果が嬉しいお酢
お酢には食品をいたまないようにする防腐効果のほか、酢酸による強い抗菌効果があります。その抗菌効果を利用して、板前さんが包丁やまな板をお酢で消毒するほど。お酢をお弁当に利用するときは、スプーン1杯のお酢をお米と一緒に炊くことで、効果的に菌の繁殖を防ぐことができます。また、ハンバーグを作る際はひき肉にお酢を少量加えて焼くことで、いたみにくくジューシーに焼きあがります。食中毒を防いで、なおかつおかずをおいしくしてくれるお酢はお弁当にぴったりです!
わさびの辛味成分で細菌の増加をブロック!
わさびの辛味成分である「アリルからし油」には食中毒の原因となる細菌の増加を防ぐ効果があります。お刺身にわさびが添えられているのはその殺菌効果を利用したもの。わさびの防カビ・防臭効果を利用したお弁当用シートもあります。お弁当にわさびを利用するときは、わさびソースを使ったおかずを入れたり、お弁当の蓋に薄くわさびを塗ったりするといいでしょう。
殺菌効果と食欲増進効果で不調を撃退できる生姜
わさび同様、生姜に含まれる辛味成分「ジンゲロール」と「ショウガオール」には殺菌作用と酸化防止効果があります。お寿司にしょうがの甘酢漬けがついてくるのは、生姜の殺菌効果を利用しているのです。生姜は、肉料理や魚料理とも味の相性がいいので、お弁当のおかずとしても取り入れやすい食材ですね。また、サッパリとした口当たりが食欲を増進しますので、箸休めとしてお弁当に入れるのもオススメです。
大葉は特有の香りと辛味が抗菌パワーの秘密!
大葉に含まれる「ペリルアルデヒド」には独特な香りと辛味があります。この成分は、別名シソアルデヒドと呼ばれ、殺菌作用や食品の腐敗を防ぐ効果が認められる大葉特有の成分です。大葉は食塩と一緒に使うことで殺菌作用を発揮しますので、おにぎりに刻んで混ぜたり、お肉料理に挟んだりしてお弁当に取り入れましょう。