2015年9月29日 更新

冷凍技術はここまで進化!解凍しても新鮮食材の風味を楽しめる驚きのフリーザー

解凍したお肉からにじみ出る肉汁…。多少は味が落ちてもしょうがない…と諦めていたあなたに、朗報です!解凍しても風味・食感が生の食材と全く変わらない、驚きのフリーザーが誕生! 

従来の冷凍保存の欠点はこれだった!細胞破壊

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そもそも、なぜ解凍したお肉から肉汁が出てしまうのか…。なぜリンゴを冷凍するとモソモソした食感になってしまうのか…。なぜ大根おろしの風味が落ちてしまうのか…。その秘密は冷凍時のプロセスにありました。

食材が急速に冷凍される時、当然外側から凍り、外側の氷が内側の水分を吸い上げるように凍結は進んでいきます。その際に食材の中の水の分子が、細胞の膜を破壊しながら動くため、食材の細胞が壊れてしまうのです。そして解凍された時にはその壊れた細胞の膜の間から旨み成分の肉汁や食材の水分が出てしまい、味・食感・風味が落ちてしまいます。

買いすぎてしまった食材は冷凍して保存しておきたいと思いますよね。しかし残念ながら、じゃがいもや大根、キュウリなどの水分の多い食材は、冷凍するともとの食感には戻りません。

過冷却と磁場で細胞を蘇生させる!?

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そこでご紹介したいのが、日本の最先端テクノロジーが生み出した驚くべきフリーザー「CAS」!「Cell Alive System」と言い、その名の通り肉や魚介類などの食材の細胞を蘇生させ、元の状態に復元できるフリーザーです。

こちらのフリーザーは水の分子が動く間もなく内外同時に凍結させることで、食材の細胞を傷つけることなく冷凍させることがきできるのです。
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シベリアで冷凍状態で発見されるマンモスからヒントを得た開発者は、鍵は過冷却と磁場だと考えました。過冷却とは気温が零下を下回っても水分が凍結しない状態のこと。このような状態の水は衝撃を与えると一瞬にして凍ってしまうという現象をおこします。冷凍庫内でこの過冷却状態を作れば、一瞬にして食材を凍結させることができるはず!そこでこの過冷却状態を起こすために冷凍庫内に磁場を起こし、その試みが大成功。食材は細胞を傷つけることなく凍結し、解凍後も水分が出ることなくそのままの状態で解凍可能に!

不可能を可能にするテクノロジー!

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従来の冷凍技術では不可能だった食材の冷凍をCASは可能にします。例えば寿司!お寿司を冷凍する際は、でんぷんが分解されるのを防ぐために添加物を加えることがあり、解凍したお寿司は味も風味も落ちてしまっていました。しかし、CASは不可能といわれていた寿司の無添加冷凍を可能にしました。細胞壁が弱いウニの冷凍までも!その技術は各国でも注目されて、アラスカではタラの白子や卵の凍結に。フランス料理界でもトリュフやフォアグラなどの食材の冷凍に使用されています。

冷凍前の風味を楽しめる最新テクノロジー

いかがでしたか。リンゴの冷凍も大根おろしの冷凍も風味・食感変わらずに解凍可能!不可能を可能にする最新のテクノロジー。冷凍技術の進歩に驚かされますね。数年後には家庭にも普及して、冷凍前の新鮮な食材の味が食卓に提供できるようになると便利ですね。  

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ビデリシャス編集部 ビデリシャス編集部