2016年10月8日 更新

明治維新まで城下町として栄えた歴史と伝統ある仙台の“特産品”とは?

美しい松島、広がる自然、豪華絢爛な建造物・・・そこは伊達家62万石の城下町、仙台市。伝統を守りつつ今でも愛されている調度品、今となっては誰もが知っている有名な加工食品。観光に行くなら是非お土産を!仙台の特産品をたっぷりご紹介します★

高級織物“仙台平”は重要無形文化財

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皇室や将軍家に献上されるほど上質な絹織物“仙台平”。仙台藩お抱えの織物師が考案した生地は、丈夫でシワになりにくく、絹ならではのしなやかな感触が特徴です。

「男なら、一生に一度は身につけたい」という憧れの存在でもあり、今でも歌舞伎界や相撲界など、著名人の間でも愛好者が多いのです。あのノーベル文学賞を受賞した川端康成が授賞式に着ていた袴も仙台平でした。

今は「合資会社仙台平」のみが製造しており、代表の甲田綏郎氏は人間国宝に認定されています。袴はもちろんですが、今は和装小物として袱紗(ふくさ)や懐紙入れ、ネクタイなども作っています。華道や茶道、書道、剣道など、“道”を嗜む方はもちろん、晴れの舞台に上がるときは是非仙台平で作られた自分だけの袴を着てみては?

50~60種類もある“仙台駄菓子”は伝統の味

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江戸時代の頃からずっと「和菓子の駄菓子」を作り続けてきたのが仙台です。たとえば、“ゆべし”や“きなこねじり”、“うさぎ玉”などが挙げられますが、一つ一つ挙げていくとその数はなんと50~60種類にも及ぶと言われています。

もともと、茶道に精通していた伊達正宗公ですから、菓子の文化は発達していました。それに加えて子供向けの駄菓子も多く作られていたので、名物だとは思っていなかったと言います。
それほど地域に根付いていた文化だったのですが、昭和30年代以降になると、「仙台駄菓子」は有名になりました。

昭和32年に熊谷屋の「ささらあめ」が、七夕みやげ品コンクールで特賞を受賞、昭和38年に昭和天皇皇后両陛下が仙台に訪れた際、熊谷屋の「ささら飴」を買われたそうです。恐らくその頃に“仙台駄菓子”として全国に知れ渡ったのかもしれませんね。

今では唯一の窯元となった地元の名工“堤焼乾馬窯”

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千利休に茶道を習っていた伊達正宗公。仙台では菓子だけでなく、陶芸も発展していきました。かつての堤町(現・仙台市青葉区)一帯には、最盛期でおよそ30件もの窯元がありましたが、今なお“堤焼”を作り続けているのは「堤焼乾馬窯」だけになってしまいました。

地元で取れる釉薬と土にこだわって作られています。堤焼の大きな特徴は、黒と白のなまこ釉を同時に掛け流す野趣あふれる仕上げです。二つの釉薬を流しかけると化学反応を起こして、表面に濃淡の斑が発色してなんとも味わい深い表情になります。

今では茶器だけでなく、花瓶やぐい飲み、カップとソーサーや大皿もあります。どれも二つとない陶芸作品なので、運命の一品との出会いがあるかもしれませんよ♪
牛タンや笹かまぼこ、ずんだ餅も美味しい特産品♪

観光で美味しいグルメを楽しむのは定番ですが、城下町ならではの特産品に触れるのも“粋”。城下町を歩きながら伊達正宗のお茶の世界、陶芸、菓子の世界に触れる旅をしてみてはいかがでしょうか。


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ビデリシャス・ジュニアライター ビデリシャス・ジュニアライター