お酒は「百薬の長」!驚きの健康効果
昔から、人はお酒をたしなみながら、飲酒がもたらすメリット・デメリットに関して議論をかわしてきました。その議論は今なお続いており、疫学研究の対象になっています。
お酒の健康効果には動脈硬化・脳卒中・心臓病のリスク低下があげられます。ハーバード公衆衛生大学院は100以上の研究結果から、適度な飲酒が心疾患をはじめ、様々な血管疾患のリスクを25%〜40%減少させるという結果を報告しています。
アルコールには善玉のコレステロールを増加させ、有害なLDLコレステロールの増加を抑える効果があり、それが心疾患を予防したり、血液凝固を防ぎ血栓の形成を妨げたりするとのこと。その他にもお酒の効果として、食欲増進、ストレス緩和、疲労回復があげられます。
お酒の健康効果には動脈硬化・脳卒中・心臓病のリスク低下があげられます。ハーバード公衆衛生大学院は100以上の研究結果から、適度な飲酒が心疾患をはじめ、様々な血管疾患のリスクを25%〜40%減少させるという結果を報告しています。
アルコールには善玉のコレステロールを増加させ、有害なLDLコレステロールの増加を抑える効果があり、それが心疾患を予防したり、血液凝固を防ぎ血栓の形成を妨げたりするとのこと。その他にもお酒の効果として、食欲増進、ストレス緩和、疲労回復があげられます。
「フレンチ・パラドックス」衝撃の報告!?
少し前に「フレンチ・パラドックス」という現象が専門家たちの注意を引きました。バターにチーズ…。肥満や心疾患などの原因となる動物性脂肪を多く含む食生活が主流のフランスで、心臓病の罹患率が驚くほどに低いという調査結果が出たのです。専門家は調査の結果「ワインを頻繁に飲んでいるから」と結論。抗酸化物質ポリフェノールの作用と善玉コレステロールの増加がもたらした効果だとしています。
心疾患・血液疾患にかかるリスクが低い!?となれば、飲んだ方がいい!と思われた方も多いはず。しかし、注意が必要です。飲み過ぎは当然、死亡率を大幅にアップさせます。
心疾患・血液疾患にかかるリスクが低い!?となれば、飲んだ方がいい!と思われた方も多いはず。しかし、注意が必要です。飲み過ぎは当然、死亡率を大幅にアップさせます。
お酒は「百毒の長」!恐るべきデメリット…
お酒を飲むとまず胃で約20~30%、そして十二指腸・小腸でほとんどが吸収されます。消化では無く吸収なので、そのまま粘膜壁を通って血液中に流れていくわけです。そして肝臓へ運ばれアルコールの分解が始まります。しかし多量にお酒を飲むと、肝臓にも限界があるので、分解されなかったアルコールは血液中をまわり続け、脳に到達。意識の低下、幻覚、嘔吐、などの中毒症状がでます。血中のアルコール濃度が0,4%を超えると昏睡状態に陥り、0,6~0,7%を超えると死の危険があります。そしてお酒の大量摂取で肝臓も当然過労がたたり、肝硬変を引き起こします。
また大量飲酒は中性脂肪の増加による肥満、血圧上昇や心筋の損傷をもたらし、最近の研究ではガンを引き起こす元凶ともされています。
また大量飲酒は中性脂肪の増加による肥満、血圧上昇や心筋の損傷をもたらし、最近の研究ではガンを引き起こす元凶ともされています。
お酒は適量が一番!適量ってどれくらい?
お酒を健康的に、楽しく飲むには適量が一番です。適量と言っても、個人の性別、年齢、身体の大きさ、健康状態、遺伝子要素など、様々な事が関係するので、一概に一日何mlと断定できないのが残念…。さらに日本人は欧米人に比べてアルコールの代謝能力が低いので欧米の基準にも当てはまりません。
参考までに厚生労働省では、適量の目安は1日にアルコール分20g以内としており、500mlの缶ビール一本、日本酒は一合、ワインはグラス2杯程度です。日本のアルコール健康医学協会では、この2倍の量を「適量の目安」としています。
参考までに厚生労働省では、適量の目安は1日にアルコール分20g以内としており、500mlの缶ビール一本、日本酒は一合、ワインはグラス2杯程度です。日本のアルコール健康医学協会では、この2倍の量を「適量の目安」としています。
楽しく、健康にお酒を飲むために…
お酒は適量を心がければ、素晴らしい健康効果が期待できるのですね。しかしその裏側には、恐ろしい程のデメリットもあるという事を忘れてはいけません。飲み過ぎに注意して健康に楽しく飲みたいですね。
thumbnail pictures by santypan/Shutterstock.com
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