2017年2月4日 更新

京菜を知らない?実はみんなも知ってる有名な葉野菜の正体とは…?

「京菜(きょうな)」と聞いてもあまりピンとこない人もいるのでは?関西と関東では呼び方が違ったり、種類によって呼び方が違ったりしますが、実はみんなが同じものを指して「京菜」と呼んでいるかもしれません。その京菜の正体に迫ります!

京都生まれの京野菜「京菜」って何?

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京野菜と聞くと、伝統的な賀茂茄子などを思い浮かべるかもしれませんが、京菜もその一つ。「京菜って一体何?」と思うかもしれませんが、みなさんご存知「水菜」のことなんです。京菜という呼び方は、原種となる水菜が京都で作られていたことが由来です。

今では京都を抜いて茨城での生産量が一位の水菜。見た目が根元から一本一本の茎と葉が伸びていることから、「千筋菜(せんすじな)」と呼ばれることもあります。京野菜のなかには、京菜と並んで「壬生菜(みぶな)」という、水菜と形の似た野菜があります。壬生菜は水菜と違って葉にギザギザになっておらず、小松菜の葉のように丸みのある形をしているのが特徴です。

京菜と水菜が区別される場合もある!?

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一般的には、「京菜=水菜」という認識で間違いではないのですが、京菜と水菜が区別される場合があります。それが「茎広京菜(クキビロキョウナ)」という種類の水菜です。「広茎京菜」とも表記されるようですが、どちらも同じもの。1本1本の茎や葉が広く、ほうれん草や小松菜のように一つの株になっているのが特徴です。

最近ではあまり見かけなくなりましたが、主に関東で栽培されていた種類。今でも路地栽培されたものが直売所や市場などで見かけることもあります。水菜と比べると厚みがあるので、炒めものや煮物、お鍋に入れても大丈夫です。最近では水菜が一般的な呼び名として定着しているため、この「茎広京菜」を指して「京菜」と呼んでいることもあるようです。

茎広京菜よりも大きい「広島菜」も京菜

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広島の方が「京菜」と聞けば、「広島菜」を思い浮かべる人もいるでしょう。長野県の野沢菜、九州の高菜、広島の広島菜といわれる、日本三大漬菜の一つで、学名もそのまま「Hiroshimana」なんです。

京都で栽培されていた京菜の種を広島で栽培したのがはじまりで、京菜や「平茎(ひらぐき)」とも呼ばれていました。品種改良を重ね、明治25年に今の広島菜の形となりました。関東で育った茎広京菜や京都で育った水菜とは異なり、株がとても大きいのが特徴です。白菜程度の大きさの小松菜を想像していただければ大差ないかもしれません。広島菜はそのまま食べるというより、漬けものにするのが一般的です。一枚一枚がしっかりと大きな葉で、シャキシャキとした歯ごたえがあります。
ご飯を葉で巻いたり、お茶漬けに乗せたり、そのまま刻んでお酒のおつまみにしても美味しそうな広島菜。京菜と言ってもたくさんの種類があるので、食べ比べや、レシピによって使い分けるのも良いかもしれません。もし茎広京菜を見つけたら、水菜との違いを感じてみてくださいね。


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