2017年5月4日 更新

無添加食品って何?もうニュースや風評に惑わされない!添加物は危険か否か

添加物が入った食材は健康によくない、オーガニック食材だから安心。「誰かから聞いた安心な情報」で本当に納得していますか?本当に添加物は健康によくないのか、そして無条件に安心だと信じている「無添加食品」は一体どういうものなんでしょうか。

添加物は危険、無添加食品は安心という先入観

Sheila Fitzgerald/Shutterstock (35223)

食品添加物と聞くと、保存料や着色料などを思い浮かべる人は多いですよね。食品衛生法による基準では、「食品を作る過程で加工や保存の目的で使用されるもの」を食品添加物として定義しています。

最もポピュラーな食品添加物は、豆腐の凝固剤に使われる「にがり」や、こんにゃくに使われる「消石灰」でしょう。日頃、豆腐やこんにゃくは特に危険な食べ物として認識していませんが、「食品添加物配合」などとわざわざ書かれていたら買う気が失せるような気がしますよね。でも、「無添加食品」と書かれていたら、ちょっと体に良さそうな気がして買ってしまうかもしれませんか?

実際は、厚生労働省が定める決まりには、「記載を表記しなければいけない添加物」と「記載を省略していい添加物」の2種類が存在しています。つまり、「無添加」という表記は製造業者の任意でパッケージに掲げられているだけだったんです。"

この世に「無添加食品」は存在するのか

Vanatchanan/Shutterstock (35224)

食品添加物の表記で紛らわしいと感じる具体的な部分として、「天然由来」と「化学合成品」の食品添加物の存在です。例えば、醤油には「安息香酸」という指定添加物の保存料が使われていますが、これは厚生労働省が「人の健康を損なうおそれがない」と指定している食品添加物です。安息香酸は、成分を分析しても天然なのか化学合成されたものなのか判断できないため、現在の判断基準は単に「製造前の天然に存在する安息香酸の量+加工後に増えた安息香酸」を分析し、合算したものが数値基準としています(0.60g/kg)。

このように、食品添加物(保存料)を含んだ調味料を使った加工品、例えば醤油を使ったせんべいなどには添加物の表示を省略することができるんです。その為、売られるおせんべいに「無添加」と書いてあっても嘘にはなりませんが、保存料が全く使われていないと判断できるかどうかは微妙なラインですよね。

無添加は「比較的安心」という認識がちょうどいい

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今はパウチパックや瞬間冷凍などの保存技術が発達しているので、昔より食品の長期保存が可能になりました。でも、本当に無添加と言えるのは、ごくわずかです。ワインに含まれる「酸化防止剤」も食品添加物の一つに該当しますが、製造過程で自然発生するもので意図的に入れているわけではないこともあります。

保存料を使っていない食品や調味料類は傷みやすく、日持ちしないというデメリットもあります。無添加だから、身体いいからという情報だけで蜂蜜を乳幼児に与えると、かえって毒になってしまうこともあります。もちろん食品添加物の中には、健康被害を及ぼすようなものがあるかもしれませんが、全ての人に悪い作用を起こすわけでもありません。何が体にいいか悪いかを考えるなら、正しい知識を持つことが大切です。
現代のライフスタイルでは一切の食品添加物に頼らずに生活することは難しいかもしれません。「食品添加物=身体に悪いもの」と一概に決め付けず、そして無添加食材を信じすぎることなく、自分の見る目を鍛えて上手く付き合っていくことが大事なのかもしれませんね。



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